
このような悩みを抱えているあなた。
中古ドメインなど他社で契約したドメインをシン・レンタルサーバーに設定する場合、『WordPressクイックスタート』を使わないで申し込みが必要です。
全ての設定とWordPressのインストール作業を自分で行わないといけないので、正直かなり不安ですよね。
私も初めて中古ドメインをシン・レンタルサーバーに設定した時は、ビクビクしながら作業したので気持ちはよくわかります。
そこで本記事では、私が実際にシン・レンタルサーバーに中古ドメインを設定した手順を、実際の画面を用いて解説していきます。
8つのステップで解説していきますので、本記事を見ながら一緒に作業を進めていきましょう。
この記事の目次
WordPressクイックスタートは使えない
シン・レンタルサーバーには『WordPressクイックスタート』という、サーバー契約と一緒に新規ドメインを取得し、WordPressのインストールを完了してくれるサービスがあります。
このサービスを使うと設定がすべて完了しているので、WordPressの初期設定をしたらすぐにブログを使える状態になります。
一方、中古ドメイン等の他社ドメインを設定する場合は、WordPressクイックスタートが使えません。
申し込みの時は「通常申し込み」から手続きをするので、できないんですよね。
そのため、「サーバー契約」→「ドメイン側の設定」→「サーバー側の設定」→「WordPressのインストール」といった、通常申し込みの流れで、サーバーを設定する必要があります。
事前準備:申し込むプラン・期間を決めておく
シン・レンタルサーバーの契約をスムーズに行うためにも、前もって申し込むプランは決めておきたいところ。
契約期間が長いほど、月額料金は安くなります。
しかし、シン・レンタルサーバーは契約時に全期間分を一括払いです。
月額換算は安いからといって36ヶ月プランで契約しようものなら、一気に数万円の請求が来ます。
シン・レンタルサーバーは申し込み後にプランをアップデートできますし、期間も延長可能です。
ブログを運営していくなかで、容量が足りないと感じたらアップデートすればいいのです。
そのため、まずは「ベーシック」「スタンダード」プランを選び、12ヶ月で契約することをオススメ。します。
詳しい料金プランは下記一覧の通り。
契約期間/料金プラン | ベーシック | スタンダード | プレミアム | ビジネス |
---|---|---|---|---|
36ヶ月契約 | 770円/月 →総額27,720円 |
1,540円/月 →総額55,440円 |
3,080円/月 →総額110,880円 |
6,160円/月 →総額221,760円 |
24ヶ月契約 | 825円/月 →総額19,800円 |
1,650円/月 →総額39,600円 |
3,300円/月 →総額79,200円 |
6,600円/月 →総額158,720円 |
12ヶ月契約 | 880円/月 →総額10,560円 |
1,780円/月 →総額21,360円 |
3,560円/月 →総額42,720円 |
7,120円/月 →総額85,440円 |
6ヶ月契約 | 990円/月 →総額5,940円 |
1,980円/月 →総額11,880円 |
3,960円/月 →総額23,760円 |
7,920円/月 →総額47,520円 |
3ヶ月契約 | 990円/月 →総額2,970円 |
1,980円/月 →総額5,940円 |
3,960円/月 →総額11,880円 |
7,920円/月 →総額23,760円 |
CPU | 6vCPU | 8vCPU | 10vCPU | 12vCPU |
メモリ | 8GB | 12GB | 16GB | 20GB |
容量(SSD) | 300GB | 400GB | 500GB | 600GB |
シン・レンタルサーバーは定期的に割引キャンペーンを実施しています。
現在であれば、「契約金額30%オフになる」等ですね。
期間が過ぎれば通常の値段に戻ってしまうので、この機会に通常よりも安いプランで契約しましょう。、
なお、割引キャンペーン開催中の場合は申し込み画面で自動的に割引されるので、別途エントリーは不要です。
ステップ1:シン・レンタルサーバーに申し込む
(1)公式サイトにアクセス
①下記のリンクから、シン・レンタルサーバーの公式サイトにアクセスします。
②トップページが開くので、「お申し込み」をクリックします。
(2)申し込みプランを決める
①「すぐにスタート!新規お申込み」をクリックします。
②サーバーIDは「自分で決める」から好きな名前を使用できますが、基本的に変更しなくて大丈夫でしょう。
③契約したいプランを選択します。
プランは申し込み後に変更可能なので、まずは「ベーシック」か「スタンダード」を選ぶのが無難です。
④「WordPressクイックスタート」利用するのチェックを外して、「シン・アカウントの登録へ進む」をクリックします。
(3)シン・アカウントを作成
シン・アカウントを作成するための、登録情報を入力していきます。
後程の手順で、メールアドレス認証がありますので間違えないように注意して入力してくださいね。
①[必須]欄に個人情報を入力します。
②入力し終わったら、「利用規約」「個人情報の取扱について」に[同意する]をチェックを入れて、[次へ進む]をクリックします。
(4)認証して申し込む
①登録したメールアドレスに下記のタイトルのメールが届くので、認証コードをコピーします。
※届かない場合は、迷惑メールフォルダに振り分けられているので、そちらを確認してください。
④認証コードを入力したら、「次へ進む」をクリックします。
(5)登録内容を確認して申し込み完了
①登録内容を確認したら、[この内容で申込みする]をクリックします。
②下記の完了画面が表示されたら、シン・レンタルサーバーの申し込みは完了です。
ポップアップ画面なので、右上の×をクリックして閉じます。
登録後は、下記のメールが届きます。
※届かない場合は、迷惑メールフォルダに振り分けられているので、そちらを確認してください。
登録情報が書かれた重要なメールなので、削除しないように気を付けてください。
ここまでの作業で、シン・レンタルサーバーの契約は完了!
続いて、ドメインを管理している会社側の設定を行います。
ステップ2:ネームサーバー設定(ドメイン側)
シン・レンタルサーバーはドメイン設定時に、無料独自SSLが設定されます。
しかし、無料独自SSLの設定時にWeb疎通確認も同時に行われるため、先にドメイン側で設定が完了している必要があります。
そのため、ドメイン管理会社の設定画面から下記記載のシン・レンタルサーバーのネームサーバー情報を設定します。
ネームサーバー2 : ns2.wpx.ne.jp
ネームサーバー3 : ns3.wpx.ne.jp
今回はドメイン会社として有名な、「お名前.com」と「ラッコドメイン」を例に解説します。
(1)「お名前.com」の設定方法
お名前.comで、シン・レンタルサーバーのネームサーバーを設定する方法を解説します。
①お名前.comにログイン。
②上部メニュー「ネームサーバーの設定」内の「ネームサーバーの設定」を開きます。
③「1.ドメイン選択」メニュー内にあるネームサーバーを設定したいドメインにチェックを入れます。
④「2,その他のネームサーバーを使う」メニュー内のネームサーバーに、シン・レンタルサーバーのネームサーバー情報を入力し「確認」をクリックします。
⑤確認画面が表示されるので、内容に問題が無ければ「OK」をクリックします。
以上で、お名前.comでのネームサーバーの設定は完了です。
(2)「ラッコドメイン」の設定方法
「ラッコドメイン」で、シン・レンタルサーバーのネームサーバーを設定する方法を解説します。
①ラッコドメインにログインします。
②ネームサーバーを設定したいドメインをクリックし、「ネームサーバー変更」をクリックします。
③「ネームサーバー情報かんたん入力」の一覧から、「wpX/シン・レンタルサーバー」をクリックするとネームサーバーが自動で入力されます。
④ネームサーバー1、2、3に、シン・レンタルサーバーの情報が入っていることを確認したら、「ネームサーバー変更」をクリックします。
以上で、ラッコドメインでのネームサーバーの設定は完了です。
ステップ3:ネームサーバー設定反映の確認方法
ステップ2で設定したネームサーバーがネットワーク上に反映されるまでの時間は、数時間~72時間とかなり幅があります。
サーバー側の設定も同時にできるなら「Webサイトにアクセスできる=設定の反映完了」と判断できますが、シン・レンタルサーバーは別々に設定しているのでこの方法は使えません。
そのため、PCのコマンドプロンプトを使い、ドメインと紐づいているサーバー情報(IPアドレス)を確認することで、ネームサーバーの設定反映を確認する必要があります。
このステップで解説する手順を1,2時間毎に行い、ネームサーバーの設定反映状況を確認していきましょう。
(1)サーバのIPアドレスを確認
①シン・レンタルサーバーにログインします。
②サーバー一覧から、「サーバー管理」をクリックします。
③サーバー管理画面が表示されたら、「アカウント」メニュー内の「サーバー情報」をクリックします。
④サーバー情報が表示されたら、IPアドレスをメモします。(***.***.***.***で構成されています。)
サーバー情報をメモしたら、サーバーパネルは閉じてかまいません。
(2)コマンドプロンプトでサーバのIPアドレスを確認
①WindowsキーとRキーを押し「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを出します。
②名前欄に「cmd」と入力し、OKをクリックします。
③コマンドプロンプトが起動するので、下記のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
私のブログのドメインは「teizanunga.com」なので、「nslookup teizanunga.com」と入力します。
⑤結果が表示されるので、「Address」欄に記載のIPアドレスとサーバー情報が一致しているか確認します。
IPアドレスが一致していたら、次のステップに進みます。
不一致の場合は、ネームサーバーの設定が反映されていないのでもうしばらく待機です。
ステップ4:ドメイン設定(シン・レンタルサーバー側)
シン・レンタルサーバーにドメインを追加する時、同時に無料独自SSL設定も行われています。
その際、ドメイン側のネームサーバー設定が反映されていないと、SSL設定に失敗します。
失敗したとしても後から個別に設定できますが、手間がかかって面倒ですよね。
せっかくなら手間をかけずに設定したいので、ドメイン側のネームサーバー設定の反映を確認してから作業を進めていきましょう。
①シン・レンタルサーバーにログインします。
②サーバー一覧から、「サーバー管理」をクリックします。
③サーバー管理画面が表示されたら、「アカウント」メニュー内の「ドメイン設定」をクリックします。
④ドメイン設定画面が立ち上がるので、「ドメイン設定追加」メニューをクリックします。
⑤ドメイン名に追加したいドメイン名を入力します。
⑥「無料独自SSLを利用する」「高速化・アクセス数拡張機能「Xアクセラレータを有効にする」のチェックを入れて、「確認画面へ進む」をクリックします。
⑦確認画面が表示されるので、内容に間違いがなければ「追加する」をクリックします。
⑧ドメイン設定完了画面が表示されたら「戻る」をクリックして、ドメイン一覧に戻ります。
⑨ドメイン設定一覧にドメインが追加されていることを確認したら設定完了です。
⑩設定直後は「反映待ち」になっているので、表示が消えるまで1時間ほど放置してから次のステップに進みましょう。
ステップ5:WordPressのインストール
シン・レンタルサーバーにドメインの設定が完了したので、続いてWordPressのインストールをしていきましょう。
①シン・レンタルサーバーにログインします。
②サーバー一覧から、「サーバー管理」をクリックします。
③サーバー管理画面が表示されたら、「WordPress」メニュー内の「WordPress簡単インストール」をクリックします。
④ドメイン選択画面から、WordPressをインストールしたいドメインを選択します。
⑤「WordPressインストール」メニューをクリックします。
※私の画面なのでWordPressがインストール済みですが、本来は何もありません。
⑥下記の項目をそれぞれ入力したら、「確認画面へ進む」をクリックします。
- ブログ名:ブログのタイトル
- ユーザー名:WordPressログイン時のID
- パスワード:WordPressログイン時のパスワード
- メールアドレス:WordPressからの通知用アドレス(コメント、お問い合わせ等)
- キャッシュ自動削除:ONにする
- データベース:自動でデータベースを生成する
※WordPressインストール後にWordPressの設定画面で変更できるので、それほど悩まなくてOKです。
⑦入力内容を確認し、問題無かったら「インストールする」をクリックします。
⑦インストール済WordPress一覧に表示されることを確認したら、WordPressのインストールは完了です。
ステップ6:httpからhttpsへのリダイレクト設定
WordPressのインストール時に無料独自SSLの設定もしていますが、WordPressをインストールしているのは「http://ドメイン名/」のURLです。
そのため、「http://ドメイン名/」にアクセスしたら、「https://ドメイン名/」にリダイレクトする設定をします
リダイレクト設定をしないと、暗号化されていない「http://ドメイン名/」でもブログにアクセスできるので、セキュリティ的に良くない状態です。
SEO的にも、「http://ドメイン名」と「https://ドメイン名」の2つあると認識され、重複コンテンツとしてペナルティを食らう可能性もあります。
また、Googleが記事をランキングする時は、httpsを評価するという基準としてるため、httpsへのリダイレクト設定は必須。
Google は過去数か月にわたり、暗号化された安全な接続をサイトで使用していることを検索のランキング アルゴリズムのシグナルとして考慮するテストを実施してきました。このテストで十分な結果が得られたため、Google はランキング シグナルとして HTTPS を使用することにしました。
現在のところは、ウェブマスターが HTTPS に切り替えるための移行期間として、このシグナルのウェイトを非常に小さく設定しています(グローバル クエリの 1% 未満にしか影響せず、高品質のコンテンツなど他のシグナルよりウェイトが小さい)。しかし、誰もがウェブを安全に利用できるよう、すべてのウェブサイトの所有者に HTTP から HTTPS への切り替えをおすすめしたいと考えているため、今後このウェイトは大きくする予定です。
引用:ランキング シグナルとしての HTTPS
httpからhttpsへのリダイレクト設定は見落としがちな設定ですので、初期設定に合わせて済ませましょう。
リダイレクト設定は以下の通りです。
①シン・レンタルサーバーにログインします。
②サーバー一覧から、「サーバー管理」をクリックします。
③サーバー管理画面が表示されたら、「ホームページ」メニュー内の「.htaccess編集」をクリックします。
④ドメイン一覧から、リダイレクト設定するドメインを選択します。
⑤「.htaccess編集」が開くので、設定対象ドメインに間違いないことを確認し「.htaccess編集」メニューをクリックします。
⑥すでに入力されている、.htaccessをメモ帳にコピペしてバックアップを取ります。
そういった場合でも復旧できるように、バックアップは忘れないでください。
⑦.htaccessの一番上に下記のコードをコピペし、「確認画面へ進む」をクリックします。
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
⑧コードが入力されていることを確認したら、「実行する」をクリックします。
⑨URLに「http://ドメイン名/」を入力してアクセスし、「https://ドメイン名/」へのリダイレクトを確認します。
リダイレクト設定前↓
リダイレクト設定後↓
リダイレクト設定前は「保護されていない通信」という警告が表示されていました。
一方、リダイレクト設定後は鍵マークが付き、URLも「https://ドメイン名/」になっているのが確認できます。
以上で、リダイレクト設定は完了です。
ステップ7:お試し期間10日から本契約へ移行
通常申し込みの場合、まだお試し期間です。
お試し期間から本契約には自動的に移行しないので、支払いをして本契約に移行する必要があります。
もし、本契約に移行しないままお試し期間10日を過ぎ、有効期間が過ぎるとブログデータは全て削除されるので早めに手続きしましょう。
①シン・レンタルサーバーにログインします。
②サーバー一覧の右にある「︙」をクリックし、「契約更新・料金支払い」をクリックします。
③契約期間を選択し、「支払い方法を選択する」をクリックします。
期間が長いほど1か月あたりの料金は安くなりますが、初期投資にかかる料金が多くなります。
お財布事情を考え、今後も継続できるか考えてたうえで期間を選びましょう。オススメは12か月。
なぜなら、ブログで成果が出るまでに半年~12か月はかかるからです。
12か月プランは初期投資を抑えつつも月額換算費用を安くできます。ある程度成果が出てきて、今後も継続できそうなら36か月プランで更新すると良いでしょう。
④支払方法を選択したら、「決済画面へ進む」をクリックします。
⑤支払方法によって表示される画面が違うので、以降の画面は割愛します。
⑥支払いが完了したら、トップページのサーバー一覧を確認します。
利用期限が契約した日数分先になっていたら、本契約完了です。
ステップ8:WordPressの初期設定
ここまでの設定をすべて行うことで、他社管理ドメインをシン・レンタルサーバーに設定してブログを始める準備が整いました。
この時点でブログを書き始められますが、先にWordPressの設定をしましょう。
なぜなら、最初に設定をしておかないと取り返しのつかない要素があるからです。
ただ、WordPressの初期設定はやることが多いです。
詳しいやり方は下記の記事で解説しているので、参考に作業をしてみてください。