貞山運河事典

東名・北上運河とともに阿武隈川・北上川を結ぶその全容を紹介します

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東名運河・北上運河の名称と延長

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                                    出典:『貞山・北上運河沿革考』
                                       遠藤剛人 著  P154~156
<位置・名称>

 
 東名運河とは、松島湾の東北端鳴瀬町東名浜から鳴瀬川河口右岸同町野蒜新町とを結ぶ運河であり、北上運河とは鳴瀬川河口左岸鳴瀬町浜市市街地から海岸線〇・二〜二・〇粁キロメートル沿いに定川を横過し、石巻市街の北部を通り石巻市蛇田高屋敷において北上川右岸に通ずる運河である。この両運河により、松島湾と北上川とは水が通じ、運河の延長はそれぞれ三・二粁、一二・八粁である(註20)。明治初年の野蒜築港の遺産である。
 運河の名称である「東名」「北上」とは、ともに野蒜から通ずる先方の地名をとったものである。
 沿岸市町は鳴瀬・矢本・石巻の三市町にわたる。
 河川法上は昭和四年準用河川と認定され、新河川法によっては昭和四〇年二級河川に、四一年には東名運河及び北上運河の鳴瀬町分が一級河川に指定されている。

 

    註20  東名運河の延長は明治一九年内務省から県への「引渡目録」によると二九丁四

                   〇間(三・二粁)とあり縦断図と異同はない。北上運河は同目録では三里三丁

                    (一二・一粁)とある。これには鳴瀬川から新鳴瀬川間が含まれていない。『東北

                   開発夜話』では六千五百聞(一一・八粁)とある。石井開門の碑によれば運河長

                   四五三六〇 尺(一三・七粁)、『第七回県治一斑』では三呈三丁(一二・一粁)、

                   昭和一〇年の『河川区域表』では三里一九 丁(一三・八粁) となる。ここでは県

                   河川課の資料から一二・八粁とした。

                   北上運河は明治二二年の運河取締規則では野蒜運河と称されている。これは野

                   蒜に通ずることによる。

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