貞山運河事典

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松島「雄島」
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松島のルーツとも言うべき「雄島」。この島は、とても奥深い魅力を放っている。
それでは、次の2つのテーマに沿って紹介していきます。
  <紹介内容>
  1 霊場「雄島」
  2 歌枕「雄島」
 

  

 

松島湾(塩釜湾)内には、数多くの島が点在している。中でも、この雄島は特異。松島の奥深さを知る上で、ぜひとも訪れてほしい島である。

 

現在、島の手前には、国道45号に接し広い波打浜駐車場(県営:有料)が整備されている。その先の赤い欄干の渡月橋を渡ると、左右の石仏群が迎えてくれる。

 

 

 

 

   

 

その昔、松尾芭蕉は、同行の曾良とともに早朝に塩釜明神に参詣し、正午近くになり、船をやとって海上二里あまり先の松島の雄島に渡っている。

 

                 *

抑ことふりにたれど、松島は扶桑第一の好風にして、凡洞庭・西湖を恥ず。東南より海を入て、江の中三里、浙江の潮をたゝふ。島々の数を尽して、欹ものは天を指、ふすものは波に匍匐。あるは二重にかさなり、三重に畳みて、左にわかれ右につらなる。負るあり抱るあり、児孫愛すがごとし。松の緑こまやかに、枝葉汐風に吹たはめて、屈曲をのづからためたるがごとし。其気色 然として、美人の顔を粧ふ。ちはや振神のむかし、大山ずみのなせるわざにや。造化の天工、いづれの人か筆をふるひ詞を尽さむ。
 雄島が磯は地つヾきて海に出たる島也。雲居禅師の別室の跡、坐禅石など有。将、松の木陰に世をいとふ人も稀々見え侍りて、落穂・松笠など打けふりたる草の菴閑に住なし、いかなる人とはしられずながら、先なつかしく立寄ほどに、月海にうつりて、昼のながめ又あらたむ。江上に帰りて宿を求れば、窓をひらき二階を作て、風雲の中に旅寐するこそ、あやしきまで妙なる心地はせらるれ。

 

松島や鶴に身をかれほとゝぎす   曾良

      (まつしまや つるにみをかれ ほととぎす)

 

予は口をとぢて眠らんとしていねられず。旧庵をわかるゝ時、素堂、松島の詩あり。原安適、松がうらしまの和歌を贈らる。袋を解て、こよひの友とす。且、杉風・濁子が発句あり。
 十一日、瑞岩寺に詣。当寺三十二世の昔、真壁の平四郎出家して入唐、帰朝の後開山す。其後に、雲居禅師の徳化に依て、七堂甍改りて、金壁荘厳光を輝、仏土成就の大伽藍とはなれりける。彼見仏聖の寺はいづくにやとしたはる。
              

                                        出典:おくのほそ道

                          

                     (芭蕉と曾良の句碑)

 

 

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